12月第1土曜日は、毎年恒例の「豊田勇造・蚕小屋ライブ」だ。
埼玉の東松山にある「
竹間さんの蚕小屋」、養蚕小屋だった建物がライブ会場である。
今年も加須の「つるや」に寄ってうどんを食ってから、蚕小屋に向かう。
途中から大雨になった。蚕小屋ライブの日にこんな大雨になったのは記憶にない。
会場に着くと、おなじみの顔が何人も…。
けんちんうどんを煮たり焼鳥を焼いたりしているので煙たいけど、
それが不思議と心地いい空間だ。
さっそく、東松山名物の焼鳥でビールを。
大雨のせいか、お客さんの入りはいつもより若干少なめか。
今年はPAなしだ。蚕小屋ライブは今年で20周年、原点に戻って生音でやるとのことだ。
ライブは、「ひき(ひるねこ&きゃさ)」「
碧(よう介&take)」の歌で始まった。
碧の演奏の途中、床に置いたスタンドとロウソク以外の照明が消えた。
そのまま勇造さんが登場し、碧の二人と「満月」を歌い始める。
俺はてっきり、ブレーカーが落ちたかなんかしたんだと思った。
でも、何だか東南アジアの田舎の村にいるみたいで、これもいいもんだと思い始めた。
2曲目には「復旧」して、いつもどおりの照明になった。
後で聞いたところ、停電ではなくて、takeくんの提案で、あえて照明を落としたんだそうな。
トラブルだと思った自分の発想の貧困さが恥ずかしい…。
2部のはじめには、我々「常陸野すかんぽ団」が呼ばれ、いっしょに「米」を歌う。
うちのチビは去年の蚕小屋でデビューし、やはり「米」をうたったが、今回はハーモニカを披露した。
出来はともかく、大きな拍手をもらい、会場が和やかになったと思うので、よしとしよう。
ラスト前、「大文字」で再び呼ばれ、ちくちゃん、よう介くん、takeくん、しげると共に歌った。
そして最後の曲は「花の都/ペシャワール」。再び照明が消える。勇造さんがギターを叩く音が響く…。
勇造さんが「いちばん煙たくて、いちばん寒いライブ会場」と言う蚕小屋。
この場所にはやっぱりアジアの歌が似合うと改めて思った。
(3~5枚目の写真撮影:gungun)